≪Return


これは、復讐者の物語。


復讐をその身に纏い、全てを棄てて生きてきた青年。

復讐をその身に刻み、全てを無くしても気高い少女。


諦めと覚悟。

胸に抱いたモノは、お互いに違っていた。

だが、目的は同じ。

故に、二人は共に歩む。




ブラッディ・ストーム



血と月の復讐者

2006年8月12日(土)
コミックマーケット70


スペースNO.西の−11a


イベントは終了しました。
お越し下さった皆様、どうもありがとうございましたm(_ _)m




価格:100円(総ページ:38P)


GEMSTONESオリジナル小説第四弾。
旅する二人の復讐者を描いた異世界ファンタジーです。


同じ敵を追って旅する青年と少女は、立ち寄った街でひょんなことから巡礼劇団と関わりを持つ事になります。
少女は劇団の中で「普通の生活」を思い出し、青年はそんな少女を見て少女と離れる事を決意します。
明るい場所に戻れる最後の機会――青年のそんな言葉を、少女は一蹴しました。


「全部終わらせたら、絶対に戻ってやる」


そう言い切った少女の自信に溢れた表情を見て、青年は思ったのです。
この少女を守りきることが出来たならば、明るい場所で少女と笑って別れることができるのではないかと。
そんな夢想じみた思いですが、それは久々に思い出した、復讐以外のものでした。
揃って復讐の旅に戻る二人ですが、その胸中にあるのは、堕ちるだけの復讐の路ではありません。
月のような頼りないものながらも、確かな光がありました。


復讐に溺れ、復讐にすがる者。
それこそ、生きる意味を無くした、本当の復讐者の姿なのでしょう。





≪Return